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自動車博物館よりも面白い場所とは?

さて、フランクフルト・ショーでの3日間の仕事を終えたので、残り3日間はプライベートを満喫。
とはいっても、自動車博物館巡りをするだけなので、相変わらずクルマ三昧なのですが……。

初日に訪れたのが、シュツットガルトにあるメルセデス・ベンツ・ミュージアム。
ちょうど2年前のフランクフルト・ショーの際にも訪れたのですが、そのときは戦前のモデルをじっくり鑑賞しすぎて、後半は駆け足でザッと見ただけに終わってしまったので、今回はその続きというワケです。


展示車両は前回とほぼ同じでしたが、やっぱり足を止めてしまったのが、メルセデス・ベンツ600 Pullman。しかも、通常のボディよりも屋根が高い特注仕様であるのがマニアックです。


いよいよ前回ほとんど素通りしてしまったモータースポーツコーナーへ。
今回改めて発見したのは、手前のCLK DTMの前側の通路から、左後方のCLK-GTRやザウバーC9の真横を通って外周沿いに観察できること。遠くから撮影している人も多いので長時間居座るとキレられそうですが、ローアングルでGT1やグループCカーを眺められるのは至福のときです。


個人的には、やはり190E 2.5-16 Evolution 2のところで足を止めてしまいました。
グループBに次いで好きなDTMのグループAエボリューションモデルなので仕方のないところですね。


メルセデス・ベンツ・ミュージアムを見終わったその足で向かった先は、同じくシュツットガルトのFellbachにあるメルセデス・ベンツ クラシックセンター。
約20年以上経過したメルセデスに関するパーツ供給や整備、レストレーションなどを専門に行う部門なので、一度訪れたいと思っていた場所です。

ホームページには「特にガイドなどは行っていないのご了承ください」というような内容が書いてあったので、受付で一言挨拶してからレストア車のショールームを覗いてみました。その光景が下の写真です。


これらのクルマは、当時のままのコンディションを維持したものから内装を完全に張り替えたものまで、レストレーションの内容は様々。300Sクーペなどは電動式パワーステアリングが後付け装着されていましたが、要望に応じて取り外すことも可能と記載されています。
この日はSLが多数を占めていましたが、ガルウィングの300SLも2台展示してありました。


個人的には、メルセデス・ベンツ600 Pullmanと600 Pullman-Landauletが2台揃って展示されていることに驚愕し、この2台だけで30分近く観察してしまいました。


428台が生産された600 Pullmanはともかく、わずか59台しか生産されていない600 Pullman-Landauletははじめて見たので、ディテールを眺め倒していたところ、さすがにスタッフから "May I help you?" と声を掛けられ、結果的に600 Pullmanの在庫車のスペックを記した立派なカタログを頂戴しました。ちなみに600 Pullmanの価格は45万ユーロ(約6,000万円)だそうです。

いずれにしても、往年のクラシック・メルセデスが間近でじっくり見られる機会はそうそうないので、個人的にはメルセデス・ベンツ・ミュージアムよりも楽しんでしまいました。メーカーが旧いモデルをしっかりとサポートしてくれる体制は本当に羨ましいですね。

コメント (2)

paleblue:

ランドーレの現物が見られるなんて超貴重な体験ですね〜。1日眺めていても見飽きないかも!?プルマンや6.3など、この頃のメルセデスが一番好きです。

paleblue さん

1日で仕様違いの600を3台も見られて大満足でした。私もこの時代のメルセデスが一番好きです。あとはエボ2とW140のS-Guardプルマンかな。

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2009年09月28日 23:40に投稿されたエントリーのページです。

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