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2011年09月 アーカイブ

2011年09月25日

ラリーにグループBの熱狂が復活?

先日、フランクフルト・モーターショー(IAA)に行ってきました。

会場で見たグループB車両については改めて紹介しますが、まず個人的に気になったのは、ロータスが発表したエキシージ R-GT。

このエキシージ R-GTは、ロータスがFIAのR-GTクラスに参戦可能なラリーカーとして製作したもので、同時に発表された新型エキシージSと同じ350PSの3.5リッタースーパーチャージドV6エンジンをミドシップに搭載する2輪駆動GTマシンです。

そして、プレスデイ初日に極私的に度胆を抜かれたのが、エキシージ R-GTの横に展示されていたGr.2のタルボ・サンビーム・ロータスです。

朝イチに会場入りして、最初に撮影してしまったのがこのクルマでした。


展示車両は、1981年のモンテカルロ・ラリーで2位に入賞したG.フレクラン/J.トッド組のマシンで、エキシージ R-GTのお披露目に関連して展示されたもの。

一般公開日には現代のロータスF1マシンに差し替えられたため、プレスデイのみのお披露目でした。

いずれにしても、エキシージ R-GTが出走すれば、実にランチア037ラリー以来のミドシップ2WDマシンがFIAのラリーイベントに復活することになります。

GTマシンの登場によって、ラリーがかつてのグループBのような賑わいになることを期待したいですね。

2011年09月30日

フランクフルト・ショーで見かけたGr.Bマシン

フランクフルト・モーターショーの会場では、グループBカーの展示もありました。

これは、ADAC(ドイツ自動車連盟)が展示した、アウディ・スポーツクワトロS1です。

貴重なワークスマシンが期間中ずっと屋外展示なんて!と思いましたが、よく見ると1985年サンレモ・ラリー優勝車の仕様になっています。確かPDKトランスミッションを搭載した実車のサンレモ優勝車は、その後解体されてしまっているので現存していないはず。ということは、このクルマは一体何だ?と思って調べてみたところ、実はドイツで板金修理やチューニングなどのスペシャリストとして活動しているUnfall-Service GmbH Volker Gehrtという会社が、創立25周年を記念して製作したレプリカでした。


レプリカとはいえ、製作期間が1年以上にわたっていたこともあり、そのクオリティは本物そのもの。板金のスペシャリストだけあって、レプリカと言われなければ本物と思ってしまうレベルです。


こちらは、自動車誕生125周年を記念して会場内で展示されていた、オールドタイマーの展示車にあったアウディ・スポーツクワトロです。

15台が生産されたダークブルーのなかの1台で、会場内をまわって疲れたときには、このクルマの前のソファに座ってじっくり眺めることで癒されていました。


このアンバランスな奇怪さは何度見ても味がありますねぇ。


こちらは、会場内にポツンと展示されていた新型ストラトスです。

写真では見たことがありますが、実車を見たのはもちろん初めてです。

このクルマをオーダーしたMichale Stoschek氏は、ドイツの自動車部品メーカーで財を成した実業家。元々のベルトーネではなく、ピニンファリーナの手によるストラトスはいったいどんなものかと思いましたが、ワンオフモデルにしては上々のクオリティでした。


本来はごく少量を限定生産をする予定でしたが、フェラーリ430スクーデリアのシャシーをぶった切ってホイールベースを200mm短縮する製作方法などにフェラーリが難色を示し、新型ストラトス向けに車体を提供することを拒んだため、結果的にワンオフモデルに終わりそうな気配が濃厚。

そのため、何の資料もなく、ただ特製ポスターをお持ち帰りできるだけという、やる気のない展示内容が何とも印象的でした。

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