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RETROMOBILE 2016のオークション結果

「レトロモビル 2016」の会場内で2月5日と6日に開催された、Artcurialオークション。その目玉となった1957年式フェラーリ 335S スパイダー・スカリエッティが、なんと3200万ユーロ(約41億6,000万円 *1ユーロ130円として計算)で落札されました。

このほかにもフェラーリ・テスタロッサ・スパイダーが121万ユーロ(約1億5,730万円)、2台の1995年式ブガッティEB110 SSがいずれも1億2千万円超えとなるなど、ネオクラシックの高騰ぶりにビックリ。世界的な景気後退が懸念されるなか、少なくとも今回のオークションにおいてはクラシックカー相場の安定ぶりを証明したカタチとなりました。

シトロエンのオークションでも高値更新が相次ぎました。

まずは1961年式のシトロエン 2CVサハラ。予想落札金額は60,000-90,000ユーロでしたが、今回の落札金額はなんと172,840ユーロ(約2,247万円)で、同車の最高額を更新。また、1968年式のシトロエンID 21 F Breakも予想落札金額40,000-60,000ユーロに対して71,520ユーロ(約930万円)でこちらも最高額を更新。さらに1980年式のシトロエン・メアリ4X4でさえ、予想落札金額の20,000-30,000ユーロに対して50,064ユーロ(約650万円)の最高額更新で落札という凄まじさです。

そして、肝心のシトロエンGr.Bの結果は?

今回のオークションでは、グループBのシトロエンVisa 1000 PistesとシトロエンBX 4TCが出品されました。

まず、1984年式のシトロエンVisa 1000 Pistesは、予想落札価格30,000-50,000ユーロに対して、落札金額は38,144ユーロ(約495万円)。走行距離2,500 kmという奇跡のような状態を考慮すれば、決して安くはありませんが、値ごろ感はあるような気がします。

もう1台のグループBとなるシトロエンBX 4TCについては、予想落札価格の40,000-60,000ユーロを上回る61,984ユーロ(約805万円)で落札。欧州のコレクターのもとに嫁いだ模様です。

フェラーリやブガッティはともかく、シトロエン2CVサハラが2千万円超えという事実を目の当たりにすると、思わず言葉を失ってしまいます。

フランスやイタリアのクルマは、基本的に頑張ればいつか入手できて、そして心が折れなければ維持できるという認識でした。しかし、今回のオークションに出品された走行距離2,900 kmの1990年式シトロエン2CV 6 チャールストンが38,144ユーロ(約495万円)で落札されるのを目の当たりにすると、入手する前に心が折れてしまいます。

その一方で、いわゆるトラクシオン・アヴァン以前のモデルは1万ユーロ前後で落札されたモデルが結構ありました。さすがに車山に自走で乗り付けるのは難しそうですが、1920-1930年代のシトロエンに少し興味を惹かれました。

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2016年02月08日 23:57に投稿されたエントリーのページです。

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