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2016年07月 アーカイブ

2016年07月01日

トヨタWRC参戦の系譜・その2

東京・お台場のメガウェブ ヒストリーガレージで開催中の「トヨタWRC参戦の系譜」。
前回はグループAのセリカを中心に紹介しましたが、今回はグループBとグループS車両についてご紹介します。

まずは、グループBのセリカ・ツインカムターボ(TA64)です。

1983年の1000湖ラリーでWRCデビューを果たしたセリカ・ツインカムターボは、その年の第11戦コートジボワールで早くも優勝します。そして翌1984年から1986年にかけてサファリ・ラリーで3連覇の偉業を達成。トヨタの歴代WRC車両のなかでもその戦績は光り輝いています。

1982年10月に発売された200台限定のホモロゲモデル、セリカ 1800 GT-TSに対して、WRCに参戦したモデルは20台が製作されたエボリューションモデル。エンジンの排気量拡大を含む様々な設計変更が行われ、ベース車両とは別物の内容となっています。

展示車両はB.ワルデガルドのドライブにより、1985年のサファリ・ラリーで優勝した個体。フロントの物々しいアニマルバーがサファリ仕様の証です。

リアまわりもサファリ仕様ならではのディテールが興味深いですね。

こちらはグループS試作車のトヨタ222D。

2007年に同じヒストリーガレージで行われた「トヨタ・ミッドシップスポーツ・ヒストリー展」に展示されたものと同じホワイトの個体です。

当初はTA64の後継モデルとしてグループB規定で開発された222D。開発途中の1985年9月に、当時のFISAが1987年から新たにグループS規定でWRCを行うことを決定。そのため、途中からグループS車両として作業が進められました。
しかし、1986年5月のツール・ド・コルスでH.トイボネンとS.クレストが死亡する事故が発生したため、グループSは中止。トヨタ222Dは幻のWRCマシンとなりました。

MR2 (AW11) をベースにしたマシンですが、こうして見るとまったくの別物ですね。

BピラーからCピラーにかけてのデザイン処理などは試作車らしさが伺えます。

今回の展示車両は縦置きエンジン仕様の個体ですが、海外には横置きエンジンの初期型も存在します。
いつか2台の並びを見てみたいですね。

2016年07月06日

ポルシェ953の決定版が登場

先日、スパークから1/43スケールのポルシェ953 1984年ダカールラリー優勝車が発売されました。

再現度の高さで定評のあるスパークらしく、ダカールラリー仕様のディテールを忠実に再現しています。しかし、撮影した個体は、サイドウィンドウのスライド式ウィンドウのカットを間違えたのか、角度がつきすぎていて違和感があります。
また、写真では見えませんが、Rothmansロゴのデカールは台座の裏側に貼付されています。

以前、ノレブからも同仕様のダイキャスト製ミニカーが発売されていました。その製品は、もともとミニカー付きマガジンとして大量生産されたミニカーをベースに細部のつくりを高めた内容でした。その点、今回のスパーク製品は最初からコレクター向けのレジン製品として設計されたもので、クオリティ面においても過去最高のレベルにあるといえます。
せっかくなので、ポルシェ959ボディを纏った翌1985年のダカールラリー仕様も製品化して欲しいですね。

2016年07月26日

隔週刊ラリーカーコレクション76号

デアゴスティーニが発行しているミニカー付きマガジンの「隔週刊ラリーカーコレクション」。76号目はランチア・デルタ S4(1986)でした。

モデルとなったのは、1986年サンレモ・ラリーでFabrizio Tabatonが駆ったマシンです。

「隔週刊ラリーカーコレクション」では、すでに9号目でランチア・デルタ S4が製品化されています。そちらはデビュー戦の1985年RACラリー優勝車を製品化したもので、今回はカラーバリエーションといえる内容です。

税込2,253円の製品ため、イクソ製ミニカーの出来は価格相応。とはいえ、現在もっとも気軽に買える1/43ミニカーであることは間違いありません。リーズナブルな価格はありがたいですね。

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