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悩ましいビンテージスロットカー

ドイツネタの最終回です。
ウォルフスブルグでのVWの取材を終え、再びフランクフルトへ戻ってきて真っ先に向かった先は、もちろんモーターショー会場。飽きもせずに戻ってきた理由は、最初の週末に会場内で行われる絶版ミニカーのフリーマーケットに行くため。価格自体は、最近のユーロ高の影響で以前に比べて割安感は減りましたが、やはり日本では流通していない珍品などもあるので会場を彷徨っていました。
そこで見つけてしまったのが、Carrera製の旧いスロットカーセット。ちょうど20年前の製品とおぼしきパッケージの写真には、なんとアウディ・スポーツクワトロとプジョー205T16の2台が写っているではありませんか!
一瞬にして度肝を抜かれたのですが、なんせスーツケースより大きな箱。しかもその時点で、私の荷物は各社の資料やカタログなどで30kg近い重量に達していたので、諦めざるを得ない状態でした。それでも、念のために帰り際に値段を聞いてみたところ、なんと20ユーロ。理由はスポーツクワトロの状態が悪かったためですが、あまりの安さに思わずグラッときて迷っているところに、追い討ちをかけるように「じゃあ15ユーロならどう?」と聞いてくるではありませんか。もちろん、その時点で売買が成立したのは言うまでもありません。
さて、勢いだけで買ってしまったこの大物をどうやって持ち帰るべきか?壊れ物とはいえ機内への持ち込みは不可能だし、かといって受託手荷物で預けたら、発砲スチロール製のケース底面が割れて悲惨なことになるのは目に見えています。何度も自問しましたが解決策が思い浮かばないので、とりあえずホテルの部屋でコースを組み立て、動作確認をしつつ遊んでみることにしました(笑)。プジョーはタイヤの摩耗により激しく空転するばかりで走行できず、アウディは通電が完全なら普通に走るので、とりあえず調整で直ることが分かりました。
結局、出発日の朝になってから、箱の周囲を樹脂製の板や厚紙などで厳重にガードし、カタログを満載したスポーツバッグに強引に連結してカウンターで預けることにしました。ところが、その連結作業に思いのほか時間がかかり、なんとミュンヘン行きの便に乗り遅れてしまいました。結局、ミュンヘンまでの航空券を約300ユーロで買い直すハメになり、なんとかミュンヘン発の日本便に間に合うことができました。
わずか15ユーロの買い物のおかげで300ユーロを失うというアホさ加減にはさすがに自分でも呆れましたが、結果的には受託手荷物を2つに分けて送ることに成功し、しかもトラブルにより荷物が届かなかったため、その後自宅まで無料配送してくれたのはラッキーでした。肝心のスロットカーセットも、乗り遅れるまで入念に梱包しただけにほぼ無傷で受け取ることができたので、今回はケガの功名というべきでしょうか。

コメント (4)

nag:

これは貴重なものですね。
最近私もスロット再開しようかと思っております。

港北に出来たスロットレース場ご存知ですか?
http://slotcars.jp/

nag さん
スロットは数年に一度の割合で無性にやりたくなる時期がありますよね。
港北にできたサーキットにはまだ行ったことがないので、平日の夜にでも4TCで出撃してみたいと思っています。

parisian:

旅の買いモノは徹底的にゲットするしかないですね。
でないと、あの時買っておけばよかったと、ずーっと後悔します。
ミュンヘンの中古ミニカー屋さんでゲットしそこねました。
今だにアーアです。旅の思い出はお金にはかえられないと思います。

parisian さん
「買わないで後悔するより、買って後悔しろ!」
というのが私のモットーなのですが、今回ばかりは買ってから本当に途方に暮れました(爆)。
でも、parisianさんのいう通り、旅の思い出はお金にかえられないですね。
苦労して手に入れたモノほど愛着が湧くので、止められないです(笑)。


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2007年09月29日 23:56に投稿されたエントリーのページです。

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