グループ B マニア

あけましておめでとうございます

昨年は皆様にとってどのような一年だったのでしょうか。

私にとって、2010年はミニカーの購買活動こそ順調だったものの、肝心のシトロエンBX 4TCについては、年間の走行距離が100km前後に留まるなど、ほぼ冬眠に近い状況でした。今年はGr.4 / Gr.B車両が集うイベントなどにも参加したいと考えておりますので、いくつかの懸念事項を解決していくつもりです。

今年は、1986年にグループBがWRCの舞台から姿を消してから、実に25年目にあたります。

数多くの歓喜と悲劇をもたらしたグループBですが、幸運なことに、ホモロゲーション取得のために製作された市販モデルは、今でも世界中の愛好家により多くの個体が動態保存されています。グループB終焉から四半世紀が経っても、人々の記憶から薄れるばかりか、むしろクラシックの域に入って世界的な評価も一層高まっているのは、本当に嬉しい限りです。

もちろん、モンスターマシン故にもたらされた悲劇に目を背けることはできませんが、高性能化と技術革新に明け暮れた1980年代の時代感を象徴する存在として、モータースポーツ史および自動車史におけるグループBマシンの歴史的意義は、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。

私も引き続きブログなどで活動していきたいと思っておりますので、今年もよろしくお願いいたします。

グループBマニア
代表　北沢　剛司

今日は新年の走り初めとして、スーパーに買い物に出掛けました（笑）。

スーパーで駐車するときにはいつも、できるだけイタフラ車またはポルシェやBMWなどの高級車の脇に停め、ボディにドアを当てられることへのリスクヘッジを行なっているのですが、買い物を終えて帰ってきたら、こんな光景になっていました。

なんとも雰囲気の良いルノー4です。

年末には近所でシトロエンBX Sportを偶然目にしたこともあり、このところ素敵なフランス車への遭遇率が高くなっています。

次はどんなクルマに出会えるのやら。

今から25年前の1986年1月18日、WRCの1986年シーズン開幕戦としてモンテカルロ・ラリーが開催されました。

結果的にグループBとしては最後となったこの年のモンテカルロには、プジョー、ランチア、アウディ、ローバー、シトロエンの5大ワークスが顔を揃え、各社の最新マシンが一同に会した空前絶後のラリーとして、今なお語り継がれています。

そんな伝説の一戦からちょうど四半世紀にあたるため、極私的に当時のパルクフェルメ（車両保管所）を1/43スケールで再現してみました。

ちなみに本物の風景はこんな感じです。

撮影のために家に保管してあるミニカーを改めて整理してみたところ、1896年モンテカルロ・ラリーの出場車は実に10車種も製品化されていることが分かって驚きました。特にヘンリ・トイボネンが最後の優勝を果たしたランチア・デルタS4は、複数のメーカーから製品化され、バリエーション違いを含めると膨大な数になっています。

ちなみに今回撮影した製品は以下の通りです。
Car No.1：Peugeot 205 Turbo 16 E2, T.Salonen - S.Harjanne組, Ixo製
Car No.2：Audi Sport quattro S1, W.Rohrl - C.Geistdorfer組, Starter製
Car No.5：MG Metro 6R4, T.Pond - R.Arthur組, Ixo製
Car No.7：Lancia Delta S4, H.Toivonen - S.Cresto組, hpi-racing製
Car No.10：Peugeot 205 Turbo 16, M.Mouton - R.Harryman組, Ixo製
Car No.11：MG Metro 6R4, M.Wilson - N.Harris組, Starter製
Car No.12：Lancia 037 Rally, S.Servia - J.Sabater組, Altaya (Ixo)製
Car No.15：Citroen BX 4TC, J.C.Andruet - A.Peuvergne組, Ixo製
Car No.17：Citroen BX 4TC, P.Wambergue - J.B.Vieu組, Ixo製
Car No.18：Opel Manta 400, M.Hero - L.Grun組, Altaya (Ixo)製

あと10年早く生まれていれば、なんとか資金を工面して、アンカレッジ経由の飛行機に乗って見に行ったはずの1986年モンテカルロ・ラリー。

競技中のグループBマシンをナマで見られなかった悔しさを抱えて25年も経ってしまいましたが、それゆえに、私にとっては頂点のラリーであり続けています。