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2016年02月 アーカイブ

2016年02月04日

シトロエンのGr.Bがオークションに登場

2月3日から7日の日程でパリで開催中の「レトロモビル 2016」の会場内で、シトロエンのグループBモデルがオークションに出品されます。

2月5日と6日の2日間にかけて開催されるアールキュリアル・オークションのうち、初日の5日には、フェラーリ 335 S スパイダー・スカリエッティ、ジャンニ・アニエッリのために製作されたフェラーリ・テスタロッサ・スパイダー、ブガッティEB112をはじめとする124台の車両が出品される予定です。

[RÉTROMOBILE 2016 BY ARTCURIAL MOTORCARS]

そして翌6日は、フランス人コレクターのAndré Trigano氏が手放したシトロエン・コレクションがオークションにかけられます。

出品されるのは、1929年式のP19ハーフトラック、ロータリー試作車のM35、2CVサハラなど多岐にわたっています。

なかでも個人的に注目しているのは、シトロエンのグループBモデルであるシトロエンBX 4TCとシトロエンVisa 1000 Pistesです。

[1986 Citroën BX 4TC]

シトロエンBX 4TCは、シャシーナンバーがVF7XBXL0000XL3002となっており、1987年に製造されたシリーズ2モデルです。とはいえ、1985年から1986年にかけて製造されたシリーズ1との違いはほとんどないといわれており、一度両者を見比べて違いを確かめたいものです。

出品される個体は走行距離45,745 kmとなっていますが、逆に言えば、それだけの距離を走れるほど普通に動いていた証拠。内外装も良い状態が保たれています。予想落札価格は40,000-60,000ユーロとなっていますが、どれくらいの値段で落札されるのか注目しています。

[1984 Citroën Visa 1000 Pistes]

そしてもう1台のシトロエンVisa 1000 Pistesは、走行距離がなんと2,500 kmという新車のような個体。内外装もオリジナルの状態を維持しています。酷使された車両が多いなか、これだけのコンディションを維持している個体は奇跡的といえるでしょう。ちなみに予想落札価格は30,000-50,000ユーロ。かなり高めですが、程度の良さを考えればこのあたりに落ち着くのでしょうか。

2016年02月08日

RETROMOBILE 2016のオークション結果

「レトロモビル 2016」の会場内で2月5日と6日に開催された、Artcurialオークション。その目玉となった1957年式フェラーリ 335S スパイダー・スカリエッティが、なんと3200万ユーロ(約41億6,000万円 *1ユーロ130円として計算)で落札されました。

このほかにもフェラーリ・テスタロッサ・スパイダーが121万ユーロ(約1億5,730万円)、2台の1995年式ブガッティEB110 SSがいずれも1億2千万円超えとなるなど、ネオクラシックの高騰ぶりにビックリ。世界的な景気後退が懸念されるなか、少なくとも今回のオークションにおいてはクラシックカー相場の安定ぶりを証明したカタチとなりました。

シトロエンのオークションでも高値更新が相次ぎました。

まずは1961年式のシトロエン 2CVサハラ。予想落札金額は60,000-90,000ユーロでしたが、今回の落札金額はなんと172,840ユーロ(約2,247万円)で、同車の最高額を更新。また、1968年式のシトロエンID 21 F Breakも予想落札金額40,000-60,000ユーロに対して71,520ユーロ(約930万円)でこちらも最高額を更新。さらに1980年式のシトロエン・メアリ4X4でさえ、予想落札金額の20,000-30,000ユーロに対して50,064ユーロ(約650万円)の最高額更新で落札という凄まじさです。

そして、肝心のシトロエンGr.Bの結果は?

今回のオークションでは、グループBのシトロエンVisa 1000 PistesとシトロエンBX 4TCが出品されました。

まず、1984年式のシトロエンVisa 1000 Pistesは、予想落札価格30,000-50,000ユーロに対して、落札金額は38,144ユーロ(約495万円)。走行距離2,500 kmという奇跡のような状態を考慮すれば、決して安くはありませんが、値ごろ感はあるような気がします。

もう1台のグループBとなるシトロエンBX 4TCについては、予想落札価格の40,000-60,000ユーロを上回る61,984ユーロ(約805万円)で落札。欧州のコレクターのもとに嫁いだ模様です。

フェラーリやブガッティはともかく、シトロエン2CVサハラが2千万円超えという事実を目の当たりにすると、思わず言葉を失ってしまいます。

フランスやイタリアのクルマは、基本的に頑張ればいつか入手できて、そして心が折れなければ維持できるという認識でした。しかし、今回のオークションに出品された走行距離2,900 kmの1990年式シトロエン2CV 6 チャールストンが38,144ユーロ(約495万円)で落札されるのを目の当たりにすると、入手する前に心が折れてしまいます。

その一方で、いわゆるトラクシオン・アヴァン以前のモデルは1万ユーロ前後で落札されたモデルが結構ありました。さすがに車山に自走で乗り付けるのは難しそうですが、1920-1930年代のシトロエンに少し興味を惹かれました。

2016年02月13日

OttOmobileから1/18のニッサン240 RSが登場

レジン製1/18ミニカーでマニアックなアイテムを製品化しているフランスのOttOmobileから、2016年4月の新作としてNissan 240 RS Groupe Bがアナウンスされました。

ニッサン240 RSの1/18ミニカーは今回が初の製品化。モデルとなったのは、1983年ツール・ド・コルスでトニー・ポンドのドライブにより6位に入賞したマシンです。

写真を見る限り、後方に向かって下降するトランクリッドのラインが急で、テールライトの位置が低いことが気になります。実際に手元に来たときにどう感じるのでしょうか。ちなみに生産台数は2,000台です。

ニッサン240 RSが製品化されたのであれば、ぜひTA64のトヨタ・セリカ・ツインカムターボも製品化して欲しいですね。

2016年02月15日

イグニッションモデルの240 RS

かなり前になりますが、イグニッションモデル製1/43ニッサン240 RSを購入しました。先日、Ottomobileから1/18スケールの240 RSが発売されることをお伝えしたとき、イグニッションモデルの240 RSを取り上げていないことに気づきました(笑)。

そのため、遅ればせながらご紹介します。

写真のモデルは、ニッサン240 RSのデビュー戦となった1983年モンテカルロ・ラリー仕様です。カーナンバー12は、14位でフィニッシュしたT.Salonen/S.Harjanne組のマシンです。

よく見ると、ルーフの長さやオーバーフェンダーのサイズなどが気になるものの、全体的な仕上がりは良好です。

もう1台は、Ottomobile製ミニカーと同じ1983年ツール・ド・コルス仕様。6位に入賞したT.Pond/R.Arthur組のマシンです。

上記2台はいずれもターマック仕様で、なおかつマッドフラップを装備しています。そのため、イグニッションモデル製品に特有の低すぎる車高が気にならずに済むのが良い点です。

ところで、これらの2台はタバコロゴデカールのプレゼントキャンペーン対象モデルでした。

スパークなどの海外メーカーは、台座の裏側にタバコロゴデカールをしれっと貼付して済ませています。その意味では、フォームを用意して20歳以上の購入者にのみデカールを送付しているイグニッションモデルには、日本のメーカーらしい生真面目さが感じられます。

今回は申込期限をうっかり失念してしまいダメモトで申請しましたが、幸いにも在庫が残っていたようで無事に送付されました。

デカールを購入者に別途送付するのはコストが掛かるため大変だと思いますが、hpi Racing時代から続く伝統のキャンペーンだけに、今後も続けて欲しいですね。

2016年02月19日

続・イグニッションモデルの240 RS

今年に入り、イグニッションモデルから1/43ニッサン240 RSのロードバージョンが発売されたので購入してきました。

昨年発売されたイグニッションモデルの240 RSは、1983年モンテカルロ・ラリー仕様が左ハンドル車、1983年ツール・ド・コルス仕様では右ハンドル車でしたが、今回のロードバージョンでは左ハンドル車となっています。

個人的にもっとも惹かれたのは内装の表現です。ラリー仕様をロードバージョン風にしたのではなく、カタログ仕様のノーマルシートをきっちり再現しています。ロードバージョンをここまで厳密に再現した製品は、イグニッションモデルがはじめてです。

足回りでは、ゴールドのメッシュホイールが非常に良いアクセントになっています。ただホイール径がかなり大きいのが気になります。もう少し小径のほうがより実感が高まると思いますが、実車もインチアップした個体があるので許容範囲でしょうか。とはいえ、各部のスミ入れにより、ラリー仕様以上にクオリティの高い仕上がりになっています。

ちなみにシルビア・ガゼール FJエンジン専門店として有名な三重県鈴鹿市の「山崎自動車」さんには、現在、240 RSの売り物が3台あります。MGメトロ6R4と並んでラリー仕様との差が少ない240 RSは、いつか所有してみたいGr.Bの1台です。

2016年02月22日

フォードRS 200のムック発売

三栄書房より「RALLY CARS Vol.11 FORD RS200」が発売されました。

発売からすでに1ヶ月以上が過ぎていますが、先日ようやく購入したので読んでみました。

中身はフォードRS 200の前身となった幻のGr.Bモデル、フォード RS 1700 Tの解説から、当時の関係者が語るフォードRS 200の回顧録、それにグループB廃止のひとつのきっかけとなった1986年ポルトガル・ラリーなど、興味深い内容となっています。

個人的には、ヨーロッパ各国で活躍した競技モデルの解説が楽しめました。また、ドイツ国内ラリーでRS 200を走行中にコ・ドライバーが死亡する事故を起こした、F1ドライバーのマルク・スレールに2ページが割かれていたことにも驚きました。マシンの写真も掲載されているため、資料的な価値もあるのではないでしょうか。

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