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2010年04月 アーカイブ

2010年04月01日

"33" EXPORTの味わい

先日のジュネーブ・ショーでは国境を超えてフランスのホテルに宿泊していたので、夕食を安く済ませるため近くのカルフールに出掛けたのですが、IXO製ラリー車のミニカー付きマガジンやRHODIAのメモパッドなど、夕食以外の無駄買いが多すぎて本末転倒になってしまいました。

なかでも個人的にもっとも刺さったのが、この"33" EXPORTの缶ビール。

ラリードライバーのD.Auriolを語る上で欠かせない"33" EXPORTは、1985年のルノー・マキシ5ターボや1986年のMGメトロ6R4をはじめ、グループAのシエラでも見られたカラーで、それがフランスのビールのブランドだと知ったのはかなり後になってからのことでした。

これまでジュネーブのスーパーマーケットでは一度も見掛けなかったのですが、さすがカルフール、さすがフランス!というわけで、試飲用とコレクション用に2本買ってきたのはいうまでもありません。

早速ホテルで、一緒に買ってきたベルギーのSTELLA ARTOISと飲み比べをしたのですが、はっきりいって薄い……。STELLA ARTOISはピルスナービールでじっくり味わいたいタイプだったのに対して、"33" EXPORTはライトテイストなので、暑い日にガンガン飲むには適しているというタイプの違いでしょうか。

もっとも、STELLA ARTOISは500cl缶で1本1ユーロ、"33" EXPORTは実に0.7ユーロで買えるので、日本の発泡酒よりはるかに安い値段でビールが飲めるのだから何も文句はありませんが(笑)。

ドイツに行ったときに、DTMでお馴染みのピルスナービール、[Warsteiner]をはじめて飲んだときには感動しましたが、モータースポーツのスポンサー製品に興奮するのは昔から変わらないですね。

2010年04月07日

モデル・カーズ

現在販売中の「モデル・カーズ」2010年5月号の特集は、ズバリ「グループBに昂ぶる」。
グループBを題材にした1/24スケールモデルカーの作例がいくつも紹介されています。
特にキットの状態から大幅に改修された作品が多く、個人的には多いに刺激を受けました。
私も一応グループBのキットは欠かさず買っているつもりなのですが、最近はパーツを見てお腹いっぱいになってしまうことが多く、どうにもいかんです。
せめてプロフィール24製の1/24 シトロエンBX 4TCくらいはモノにしたいところですが……。

2010年04月14日

クラッチ修理

今年はじめからクラッチの滑りによって冬眠を余儀なくされていたBX 4TCですが、5月末で車検切れとなってしまうため、社会復帰に向けて始動しました。

実は年初からクラッチOHの部品調達に向けて活動していたのですが、品番まで判明したところで時間切れになってしまいました。そこで、今回はクラッチ板の張り替えという苦肉の策により社会復帰することとしました。

しかし、最大の問題は主治医の工場までの20数キロの距離までクラッチがもつかどうか?

以前、冷却ファンが動かなくなったときは、渋滞を避けて日曜の早朝に工場まで自走していったことがありましたが、今回はより難易度の高いミッションです。

もし動けなくなったら、またしてもJAFのお世話か?と覚悟を決めて出発しましたが、交通量の多い通りの陸橋の上り坂で早くも時速40km/hを割り込む状態となり、後続車両がイライラしているのが手に取るように分かります。このままでは渋滞の原因となるばかりか、クラッチへの負担が大きく辿り着くのが困難な状況だったので、できるだけ平地ルートを選び、アンダーパスやオーバーパスは、最初に勢いを付けて上り坂をやり過ごす作戦を実行。そのおかげでなんとか騙し騙し走らせていたのですが、終盤には、いったいクラッチミートする意味があるのかと思うほどの半クラッチ状態になり、まるでCVT車に乗っているような感覚。なんとか工場まで辿り着いたときには、疲れで頭がオーバーヒート状態でした。

いったいどんなドラマが待ち受けているのか、今後の展開が楽しみです。

2010年04月21日

クラッチ部品の謎

いざ、BX 4TCのクラッチ交換をしようと思ったときに、まず困ったのが何も情報がないこと。
当然ながら、日本でのクラッチ交換の話は皆無なので、とりあえず世界のシトロエンBX 4TCオーナーが登録しているBX 4TC Registerに、何か情報はないか訊ねてみました。
すると、ひとりのフランス人オーナーが、前オーナーが実施したクラッチ交換に関する話を教えてくれたのですが、その内容はとても興味深いものでした。

それによると、1997年に前オーナーがクラッチを交換した際、クラッチプレートには商用車のシトロエンC35 Vanの部品が使われていたとのこと。一応グループBカーのBX 4TCのクラッチが、実は商用車のものを使用していたという事実は衝撃的でした。

しかし、それ以上に驚いたのが、油圧式クラッチの部品にプジョー404用のものを使ったと書かれていたこと。現オーナーもなぜシトロエンが'60年代のプジョーの部品を使うのか興味を持ったそうですが、前オーナーによると、LHMのシールの関係でこの部品が最適だったという話のようです。

確かに、プジョー404の後継となった504は'80年代まで生産されていたし、プジョー504 Pick Upは1982年1月12日にグループBのホモロゲーションを取得したクルマでもあるので、互換性があったとしても納得できます。

もしかしたら、シトロエンがBX4TCでラリーに参戦するプライベーターのために、すでにラリーでの実績があって入手も容易なプジョー504 Pick Upの部品を使おうと考えたのでしょうか?
まぁ、実際は手持ちの部品で流用できそうな部品があったので、付けてみたというのが真相のような気がしますが……。

いずれにしても、この話が事実ならウンチクとしては大変面白いので、次回部品を調達するときには、是非とも解明してみたいと思っています。

2010年04月28日

トランスミッション分離

クラッチ修理のため主治医の元に預けたBX 4TCですが、先日連絡がきました。

なんでも、エンジンからトランスミッションを外すのに丸1週間かかったとのこと。
エンジンとトランスミッションを連結するすべてのスタッドボルトを外しても、完全に固着してしまって外れなかったらしく、結局は1週間近く待ってようやく自重で落ちてきたとか。確かにエンジンにトランスミッションが組み付けられてから実に24年間にわたって一体化していたのだから当然ですかね。

実際にトランスミッションを降ろしてみたところ、クラッチの摩耗はそれほどではなく、クラッチの滑りの原因はスラストベアリングのオイル切れとのこと。そこで今回はオイルを塗布して再度組み直すことになりました。

本当は工場に直接見に行きたいところなのですが、時間的な都合がつかず残念……。
いろいろと写真を撮ってくれるとのことなので、それで我慢しますか。

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