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再びパイクスピークに挑むプジョー

今年3月のブログで、ジュネーブ・モーターショーのプジョーブースに展示されていたプジョー208 T16 を紹介しましたが、今度はプジョー・スポールから、今年6月30日に開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに出場する208 T16 Pikes Peakが発表されました。

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、アメリカのコロラドスプリングスを拠点とし、高低差1500mもある20kmのコースを一気に駆け上がる伝統のヒルクライムレース。1980年代半ばには、アウディ・スポーツクワトロやプジョー205 T16、フォードRS 200、ランチア・デルタS4、MGメトロ6R4などのグループBマシンが軒並み山頂を目指したほか、1987年にアウディ・スポーツクワトロS1を駆るW.ロールとプジョー205 T16を駆るA.バタネンが熾烈な優勝争いをしたことは、もはや伝説となっています(結果はW.ロールが1位で、A.バタネンはマシントラブルで2位)。ちなみにこの1987年大会には、上記のグループBマシンに加えて、Volkswagen Motorsportが製作したツインエンジン・ゴルフが参戦したことでも、歴史的なレースとなりました。

そんなパイクスピークに挑むプジョー208 T16 Pikes Peakは、かつての405 T16を彷彿とさせる巨大な前後スポイラーが強烈なインパクトを与えています。以前のマシンと同様に中身はまったくの別物で、リアウィングはルマンを制したプジョー908用。そしてキャビンにはスペースフレームが縦横に張り巡らされ、エンジンはドライバーの後方に配置されています。

昨年は、アウディがパイクスピーク優勝25周年を記念して優勝車のスポーツクワトロS1をコロラドスプリングスに持ち込みデモランを行いましたが、プジョーは1988年大会の優勝から25周年となる今年に、改めて優勝を狙うというチャレンジに打って出たのが大きな違い。違いといえば、2012年大会からコースが舗装路面となったため、かつてのような土ぼこりを上げるシーンが見られないのはやや寂しいですね。

同じPSAグループのシトロエンから、WRC 9連覇を果たしたドライバーのセバスチャン・ローブ、そしてトタル、レッドブル、ミシュランという強力なスポンサーを引き入れ、まさに必勝体制で挑むプジョー。果たして1989年以来の優勝を果たすことができるのか、今から楽しみです。

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2013年04月16日 22:35に投稿されたエントリーのページです。

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